開業する!と思ったら。お金の収支を考えるとリアル思考にシフトした。

税理士

「開業する!」と考えたとき、一体何から手を付ければ良いのでしょうか。私たちの場合税理士事務所ですが、まずは「開業した場合のお金の収支と支出をシミュレーションし、開業後の仕事のイメージを具体化する」ことから始めました。

実際に私たちが行ったやり方を記しておきたいと思います。

スプレッドシートを使って見込める収入を整理する

まずはGoogleスプレッドシートを使って見込める収入を整理していきます。私たちの場合、勤めていた税理士法人から引き継げる見込みの案件があったため、それらを記入していきました。月額を記入し、その隣に「=セル*12」というように計算式を記入し、年額も記入します。そのほか時期要因(税理士事務所でいえば、決算期の決算報酬」も忘れずに記入します。

源泉所得税を引いた場合も考えておきましょう。

同じくスプレッドシートを使って見込まれる支出を整理する

同じくGoogleスプレッドシートを使い、見込まれる支出を整理します。収入とは別のシートに記入します。初期費用もかかりますが、ここではひとまず開業後毎月または毎年コンスタントにかかるであろう支出にしぼって記入しました。初期費用は別で書き出しておくと良いと思います。

算出した収入と支出から、収支を計算する

収入と支出、それぞれのシートが完成したら、年間収入合計額から年間支出合計額を引き算し、いくら残るか計算しました。単純計算ではありますが、それが年間の利益(手元に残るお金)ということになります。それを12で割れば、月額に換算した金額を把握できます。

収支は、収入と支出とは別のシートにして、それぞれのシートを参照して表示させておくのがおすすめです。ひと目で収入と支出の一覧表と、その収支をわかるようにするためです。

「理想の利益」を記載し、現状の利益とのギャップを知る

現状の収支を記載した欄の下に、「理想の利益」つまりは収入として得たい金額を記載しておきました。そして、「理想-現状の収支」を計算し、理想からすると現状どれくらいのギャップがあるのか、理想の収入を得るには、あといくらくらい売上を増やす必要があるのか、を把握しました。

以上が、開業すると決めて最初に私たちが行ったことです。現実を思い知ることになりますが、逆に言えば、次に「何をすべきなのか」というリアル思考にシフトすることができました。一度スプレッドシートを作っておけば、収入、支出に変化があった際にも利用できるのでおすすめです。

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